第19回 星のしずく*オンライン自死遺族の集い開催報告
2021年ラストの『星のしずく』自死遺族の集いは、オンラインで二日間行われました。
12月4日(土曜日)6名様。
12月5日(日曜日)9名様。
うち、初参加の方は2名様でした。
思い出さない日はないけれど、寒くなってくるこの季節…年末年始は特に、人肌恋しく寂しい気持ちが押し寄せてくることが多く感じるというファシリテーターTさんのお話に、画面越しに大きく頷く方々も、私を含め、いらっしゃいました。
事後当初の頃は、その季節の気温さえも感じなかった、そんな感覚さえ失っていたというお話も続きました。
亡くなった実感さえ無い、まだうちにひょっこり帰ってくるような気がすることもあるという方も。
先立ってしまった『その時』の大切な人の気持ちを共有したくて、最期の場所へ向かう方のお気持ち、向かうことができない方のお気持ち、それぞれの異なる想い。
ご自身の兄弟姉妹、実母や実父との、その後の関係、距離の置き方についての話題も上がりました。
苦しい気持ちへの向き合い方を、それぞれ聴き合う場面も。
・喪った直後の想い、感じ方について。
世界から色が失われたような感覚。
逆に鮮明になり、空や植物、風景が美しすぎて突き刺さるような悲しい感覚。
真っ暗闇。
感じる様子も様々。
・辛いときの凌ぎ方、どんなふうにその後過ごしてきて今に至るのか。
自身が置かれた環境や、その方のそのときどきの想いや考え方にもより、その内容は違っていたり、たまたま同じだったり。
できることもあれば、できないこともある、気持ちが向くもの、続けていけるものもそれぞれに、一つだけとは限らず複数ある方も。
大切な人の自死について、考えても考えても分からないことがあるということが『わかった』、という言葉も、心に刺さりました。
わからないまま抱えて歩くのはしんどいけれど、100%人はいずれ死ぬ、同じところへ行ったときに(大切な人に)聞けるかもしれない。
ささやかな願いを胸に生きているという想いに触れて、切なくなりましたし、自分もひょっとしたらそんなふうに、そのことについてはある種の諦めの域に来ているのかな…なんて思ったりもしました。
今回は二日間とも、精神科*心療内科から処方される『薬』についての話題も上がり、初めて知ることも私個人的にはありました。
社会の在り方、『そうあるべき』といったような一般的な風潮や指標、それに向かう姿勢について、疑問を感じることもあるという話題も上がりましたね。
重たい、そして深い、時にしんどい話題も長時間続きましたが、不思議に後味は悪いものではない、優しい且つあたたかい時間をありがとうございました。
参加者の皆様、当事者スタッフの皆様、長時間お疲れさまでした。
今年出会えた皆様、お世話になってきた方々のお顔を思い浮かべながら、そしてブログに目を通してくださる皆様にも感謝しながら年を越せたらなと思います。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
次回【第20回】集いは2022年1月9日(第2日曜日)、『浦和コミュニティセンター』JR浦和駅東口徒歩1分コムナーレ10階(PARCO上)で対面の集いを開催予定です。
予約は不要です。
お気持ちが向いたときに参加いただければと思います。
0コメント