11/28 紡ぐ光の物語~第3章~アートワーク開催報告

自死遺族の集い『星のしずく』主催のアートワーク『紡ぐ光の物語~第3章~憩いのひだまり蝋ランタン』を11月28日(日曜日)に開催しました。



クリスマスムード一色に染まり、華やぐ街並み。


そんな都会の喧騒から少し離れて、『響の森』桶川ホールさいたま文学館の静かな空間に集い、参加者14名様+(遺族当事者スタッフ)の計21名でアートワークをスタートさせていただきました。



どんな季節でも、何を見ても、大切な亡き人の思い出が詰まっているので、悲しみも常に一緒ですが、特にこの年末に向かい街が華やいでくるのを見ると、虚しさ、寂しさが、より強調されてくるようで、ふいに苦しい気持ちに陥ってしまう時も多くなるように感じます。


そんな中でも、皆様それぞれが自分なりのやり方で、なんとか一日一日を過ごしてきているのでしょう。


此処で行うアートワークもその一つ。


言葉だけでは伝えきれない想いを、大切な人を偲びながら生み出してゆくことは、供養を超える供養、溢れる愛情そのものなのだと思っています。



『祈星-きらり-』『星のかけら』『雪華』『星六花』『氷あかり』。

会場入口のウェルカムキャンドルの他、まりー講師さんの透明感のあるクリスタルキャンドルたちが微笑んでお出迎え。



イントロダクションではスタッフのクロさんが呼吸を整えるストレッチを。


スタッフの春さんからは詩文集『見えない涙』若松英輔著から、数篇が朗読されました。


 悲しさを語るな 悲しみを語れ

 悲しさの度合いではなく

 お前が背負った

 世にただ一つの悲しみを語れ

 

 それだけが

 還らぬものへの呼びかけになる

 

 苦しさを語るな 苦しみを語れ

 強き光を放つ 苦痛を語れ

 その営みは 生きる意味の顕れとなる

 

 愛を語るな 愛する人を語れ

 お前よりも お前の魂に近い

 その人を語れ

 

 それは未知なる

 お前自身を語ることになる

  (『見えない涙』若松英輔より)



普段は気持ちに蓋をしている時が多いぶん、この日はおもいっきり大切な、亡き人だけを想い、対話しながら、ワークに集中。


こっちの柄がいいかな、あっちかな。


緊張感も徐々に解れ、皆様作業に夢中、熱い会場内。



悲しみ=愛を、心に伴う皆様だからこそ、無理なく素直に、笑顔になれる瞬間もありますね。



📷/Se様(春の陽だまり、お花畑をイメージ)

※本物キャンドル灯火時は耐熱性のスタンドかホルダーを使用。

📷/Se様



📷/Ha様



📷/Yu様



📷/Mi様



📷/Ai様(大切な人の好きだったアニメと経典プリント)



📷/Ta様(これもお気に入りのキャラなのかな!? ゲーム!?)



📷/Ku様(愛猫写真をデコパージュ)



📷/Sa様(思い出の詰まったDL画像が影絵のように)



📷/Na様(大切な人の絵画作品と、集めたクローバーで)



📷/N.I様(自作イラストやお持ちになったお気に入りアイテムで)



📷/春様(大切な人へ供え続けてきた生花を押し花にして)



📷/K.S.様(大切な人のシンボル画像には、…サインも…!?)



📷/M様(天使のデコパージュに込められた想い)



📷/I様(ご友人が祈りを込めて描いてくれた画像と、そして📷…いつもみんな一緒だよ☆)




画像をシェアしてくださった皆様、ありがとうございます。



完成後、シェアタイムでは、お一人ずつ感想や今のお気持ち、作品に込められた想いなど、無理のない範囲でお話する時間を持ちました。

一般のカルチャースクールやサークルとは一線を画したコミュニケーションの場でもあるのかなとも思います。



閉会後は近くの飲食店で、アートワーク初の『お疲れ様会』を持ちまして、お開きとなりました。


北風の冷たい冬空の下、参加くださった皆様、当事者スタッフの皆様、そしてまりー講師さん、ありがとうございました。


 ◆ ◆ ◆


次回のアートワーク企画『紡ぐ光の物語~第4章 光の鼓動*雪解けキャンドル』は、二月中旬の予定です。

詳細は追って広報したいと思います。


新型コロナウィルスのまたまた変異株ニュースも入ってきて落ち着きませんが。

この年末年始も、なんとか踏ん張りましょう。

星のしずく*管理人




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