玉手箱のなかみ
有ちゃんのベッドの枕元に置かれていたモノクロブーキャラクターのもふもふポーチの中から、あの日の波音を伴って現れた八戸種差海岸沿いの浜辺の写真。
4年前は、写真を確認するだけで精一杯でした。
亡き(私の実母)と有ちゃんのツーショット…私が撮影。
亡き母と私のツーショット…有ちゃん撮影。
並べ具合で、親子三代の記念写真にも見えなくもない、その写真を暫く眺めてはみたものの、なかみ全てを確認せずに仕舞い込んだ、悲壮感だけのポーチでした。
――有ちゃんが、此の世での最後の夜も眺めていたであろう風景、浜菊と白浜と親子三代の写真を、私の中でもう少し穏やかに手に取って抱きしめられる日が来るまで………
過去ログにも、そう書いてあります。
そこから4年経ち、やっとその日が来たのでしょう。
昨夜寝しなにコーナーから取り出し、ポーチのなかみを全て出して並べてみました。
そこには、当時の14歳の女の子らしい?? 他愛のないものたちが詰められていました。
とはいえ、枕元にきちんと置いてあったポーチですから、「そのとき」の彼女にとっては、此の世で出会った大切なモノたちだったのだと思います。
そう確信できるほどの気持ちの余裕が、今回はありました。
決して目では感じられないペースであっても、確実に私の悲しみは4年前とは違う状態なのだなと、なかみを一つ一つ手に取り、彼女が生きて居たときの記憶をじっくりと辿れました。
まるで、玉手箱を開けたときのよう。
――私も年相応にシワを刻んでいるよ。
けれども浦島太郎とは違い、白い煙ではなく素敵なサインと戦利品??が上がったのです。
(ムーミンパパとおそ松さんが入っているのは想定内だとして………)
此の世で出会い、交流を続けてくださっている天使ママさんの大切なお空の御子シンボルちゃんのカードにも対面、切なくもホッコリ👀。。
(ビーズのイルカもいますね😊)
そして、有ちゃんの遺髪数本(髪留めゴムに絡まっていた)のを見っけ👀!
なかみを解き放ち分別して、モノクロブーのポーチは洗濯してから私が使おうと思っていましたが、歓声を上げているこの様子を見ていた主人が、
「それはとっておけ。あいつの遺品だから」と、横から。
アナタ、モノには拘らないって言ったなかった?
有ちゃんのベッドや机も、わりに早い時期から片付けようと催促してきたのも主人だったのに、どうやらこれだけは遺品だと認識したよう(苦笑)。
そんなわけでプチ断捨離とはいきませんでしたが、とても嬉しいモノを受け取れた、2025年秋の収穫祭になりました。
🔵自死遺族の集い
<2025年度さいたま市ふれあい福祉基金運用補助金事業>
★第82回集い 11月15日(土)◎(与野)下落合コミセン4階
この日は、お立場別の他、より境遇の近いグループ分けでのミーティングを予定しています。
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
🔵第三者委員会について
➡Ameba Blog/バトンさん(わかちあいの集いでは野村)
星のしずく対面の受付に寄贈書として置かせていただいてます。ご自由に手に取られてお持ち帰り可能です。
🔴全国自死遺族連絡会 発行、自死遺族等の権利保護研究会 監修。
➡『大切な人を亡くした方々へ』/支援や制度、法的な問題の早見ハンドブック フリーダウンロードページ
➡自死と向き合い、遺族とともに歩む『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーダウンロードぺージ
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