第63回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
少し肌寒いくらいの秋晴れの日。
2024年10月20日(日曜日)は対面の集いでした。
参加者24名様(うち初参加者は5名様)が集いました。
星のしずくでは初めて和室を使用したので、会場のセッティング等から…どうなることかと思いきや、温泉宿のお座敷感と日が射す障子窓の明るさ効果なのか、心なしか緩やかな雰囲気でスタートしたように感じました。
たまには和室も良いものですね(^-^)。
膝折がお辛い方には、座椅子をご用意。
大きく円を描いて、お座布団に腰を下ろし、全員で自己紹介や近況等の一巡から。
言葉に詰まりながらも慎重に話される方、話している最中に突然言葉に詰まる方、淡々と語る方、各々のペースで進んでいたように思います。
一巡後は4班に分かれてグループミーティングに入りました。
📷ローソク島in島根/N様より
◆話題に上がったこと。印象に残ったこと。
複雑な気持ち。
☆亡き人について他人には何も言ってほしくない。わかって欲しいという気持ちもあるが、わかるわけないとも思う。
苦悩の軽減方法。
☆訊かれても、事実を周囲には伝えないと心に決めてから、気持ちがとてもラクになった。
☆蓋をして生活している分、わかちあえる場では亡き人のことを思う存分話し、向き合うことができ、また明日からがんばれる。
――蓋をして生活しているご遺族の苦悩と、周知にならざるを得なかったご遺族の苦悩は違うとはいえ、後者である私も新しく出会う方々には、そう簡単には伝えられないと思いました。
亡き人への想い。
☆今どこにいるのかを考える。目に見えないだけですぐそばにいるのではないだろうか。
☆供養のために生きていきたい。生きて行く。
ご遺骨について。
☆東日本と西日本で、ご遺骨に対する考え方が違うようだ。(西日本は一部のみ骨壷に入れて、残りは廃棄してしまうなのだとか)
――そうなのですね!? 知りませんでした。ちなみに私の実家は東北なのですが、骨壺から取り出して直にお墓の下の土に埋めます。←同じお墓に納骨された家族のご遺骨が交じり合っていく感じ。
しんどい時のやり過ごし方。
☆何かに打ち込む。(麻雀、山登り、己書etc...)
☆家にじっとして居るのが辛くて、歩きに出かける。(近所、少し離れた公園、山、寺巡り)。
様々な想い。
☆大切な人を何人も亡くされた経験のある高齢の方からの言葉は、心にすんなりと入っていく。
☆旅立った場所(たとえば部屋等)にはずっと足を踏み入れられない… 事後直のまま…。
☆友人に家族が亡くなったことを思い切って話したら、質問攻めにあった。そういう時にこそ、人の本質がわかるものだ。
☆分かち合いに初めて参加するときには勇気が要った。
☆家族だからこそ寄り添い合うのが難しいこともある。
☆遺された兄弟姉妹への強い心配。同じ事が起こりはしないか…。
☆時間の経過と共に、過去の後悔や未来のことを考えすぎないで、『今』を生きられるようになってきた
☆話すことにより解き放つものを感じた。
☆誰かと話し合える、コミュニケーションの大切さ。
喪中欠礼ハガキ等について。
☆出さなかった方のお話。これからお付き合いをされようと思う方へは寒中見舞いを出し、年賀状は止めることを伝える。出さないでいると、年々枚数は必然的に減ってゆく。
引越。
☆引っ越したいが遺品を動かせない。
☆持ち家、分譲マンションを売る時の告知のこと。
お薬(向精神薬)について。
☆新薬の話題。
☆薬によっては条件が揃った環境が整っている医療センターや病院でなければ、処方されないものもある。
――私はたまたま向精神薬や心療内科等にお世話にならなかったケースですので、まるでそっち方面は疎いです(^_^;)…なので知識豊富な参加者様のお話に唸るのみでした。
閉会の時間が近づいても、席を立つことを忘れて、皆様も私も、お話しは尽きませんね!
今回もたくさんの気づきをありがとうございました。
お疲れ様でした。
閉会後は希望者10名程で近くの飲食店に移動しクールダウン茶話会の時間を持ちました。
◆ ◆ ◆
次回の星のしずく*わかちあいの集いは対面です。
より境遇の近いご遺族のグループミーティングを行う予定です。
2024年11月9日(土曜日)
13:30~16:00過ぎ頃まで。(受付13:15~)
武蔵浦和コミュニティセンター
サウスピア8階 集会室
🔵JR武蔵野線、🔵JR埼京線
対面の集いは予約お申込は不要です。
お気持ちが向きましたときに、ご参加いただければと思います。
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
★第64回集い 11月9日(土)◎武蔵浦和コミセン8階
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
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