第61回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
全身にまとわりつくような酷い残暑が続いているさいたま市内でしたが、2024年9月14日(土曜日)、対面の集いを行いました。
参加者は26名様。
うち初参加者は7名様。
子が他界された方、パートナーが他界された方、きょうだいが他界された方が集いました。
photo/ Haru.
先ずは自己紹介の一巡。
ご自身のお名前(ニックネーム)、どなたがいつ頃他界されたのか。
任意で近況や今のお気持ちを語っていただきました。
先週大阪で行われた全連フォーラムに参加された方々もおり、それについての話題もいくつか上がりました。
私自身も、フォーラムで印象に残った講演等について少しばかり述べました。
その後、5班に分かれてグループミーティングへ。
▼以下の話題が上がりました。
・自死に至ってしまった原因について。
・遺書の有無、その内容。
・前兆はあったのか、思い当たることについて。
・自責と後悔、その詳細。
・亡き人のシンボルサインやメッセージ。
・ミディアムさん等について。
関心のある方、無い方。
・アニマルセラピー。
飼いたい方、飼ったことにより得られた癒しで、(良い意味で)生活に変化がみられた等。
・家族間でも違う向き合い方。
・死者との付き合い方、距離感、一体感。
・苦しいときのやり過ごし方、紛らわし方。
体を動かすことで心も変わっていくこともある(前向きな気持ちになる等)
・供養のカタチについて。
手元供養のことを始めて知った。
納骨のタイミング。
・記念日反応について。
亡き人にまつわる記念日が近づく季節のしんどさ。
▼具体的な「辛い場面」について。
・思い出の場所を通るのが辛い。
・写真を見ることが出来ない。
・励ましの言葉に傷つくことがある。
・以前出来ていたことが事後出来なくなった
・この現実から逃げたい思いでODを試みたが、思い通りの結果にはならなかった。その時は家族のことを考える余裕もなく、大切な人も同じような状況だったのではと思った。
・残された人生が長く感じる。
先のことを考えず、今だけを考えて過ごすようにしている。
▼自死遺族の願い、想い。
・研究が進んで心の状態が可視化されたら、一般的にも自死は心の病と分かってもらえるのではないか。妙な偏見は無くなるのではないか。
▼こうした会に対する感想等。
・辛い気持ちを安心して話せる場があるのがありがたい。
・気づきをもらっていたのが良かった。
・どのような雰囲気なのか心配もあったが、周りの人に相談が出来ないので勇気を出して来てみた。
そうですね、私も七年強前初めて参加してみた会では、その入口ドアの前で、中に入れずに暫くうろうろしていたことを思い出しました。
地獄の底を這いずり回る、恐ろしく暗い様子の方々ばかりが集まっているのではないのか? かえって辛くなり、ますますこころに打撃を受けるのではないのか?と。
初めての参加とその後のクールダウンという茶話会にお邪魔してみて感じたのは、お茶しているこの集まりが、まさか…自死の遺族会だとは誰も思わないだろうなぁ…と。不思議な感覚でした。
こうしてなんとか生き繋いできた方々もいるのだな、と。
酷い残暑の中、参加された皆様、大変お疲れ様でした。辛いお話だけでなく、色々な気づきや笑顔になれるお話をありがとうございました。
お土産の差し入れ菓子にも感謝します。
◆ ◆ ◆
次回、10月の星のしずくはオンラインと対面の集い二つを開催します。
◆2024年10月12日(土曜日)
ZOOMを使ったオンラインの集い。
13:00~15:30 わかちあいの会
15:40~16:30 フリートーク
※要事前予約です※
ご予約者様には開催日が近づきましたらパスコード等配布致します。
◆2024年10月20日(日曜日)
下落合(与野)コミュニティセンター3階
(会場抽選の関係で、初めて和室を使います)
13:30~16:00過ぎ頃まで わかちあいの会
13:15から受付開始
対面の集いはご予約不要です。
お気持ちが向きましたときに、ご参加いただければと思います。
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
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