第56回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
2024年6月1日(土曜日)は、ZOOMを使ったオンラインの集いでした。
参加者は12名様。
うち初参加者は1名様。
子が他界された方(11)、パートナーが他界された方(1)が集いました。
自己紹介で一巡後、二つに分けたグループでミーティングを行いました。
📷母子像『いっしょにね』作/Y様
▽印象に残った話題等▽
①グループ(お立場別ミックス)
生きていくことが辛く、生きるための言葉を探し、書店で立ち読みして一小節でも刺さった言葉があれば購入していた。
電子書籍で読んだり、その中の転生物があったりすると、大切な人が転生しているとすればどんな姿でいるのだろうかと想像してみたり。
年数が経ってくると、気持ちが以前より楽になってきている。
それでも、大切な人を意識的に考えると、やはり悲しくなってくる。
ただ、心のコントロールができるようになって、その気持ちを仕舞えるようになっている自分に気づいた。
当初は、心の表面で辛い気持ちが暴れている。
年月が経つにつれ、お味噌汁のように上澄みが現れ、辛さは心の奥の底に沈んでしまう。
でも時折かき混ぜたように心の表面に現れてくる。
そんなことを繰り返しながら過ごしていくもの。
近くのスーパーなどでは買い物ができない。
ファミーリーを見るのがつらい。
命日が近づく季節になると体が反応し、気持ちが落ち気味になる。
新盆について。
その準備、お盆用品の話題あれこれ。
弔い(供養)の仕方、カタチ。
無意識にやっていることでさえも、結果として弔い(供養)につながっている。
様々な手作り工芸品を心を込めて作る。
癒しのアイテムも取り揃えたり。
ご存じの方もおられるかと思いますがシェア。
手の温度で蝋が柔らかくなるのが特徴。
火傷の心配もなく、機材を揃えずともできるのが嬉しいですね(^-^)。
位牌の話題。
事後当初は、相場もよくわからずショップのおススメ通りに購入。
少し落ち着いてからは、もっと別のデザインのものにすればよかった等。
家族同士での思いの違い。
交わらない思いも感じたりする。
お空の大切な人の長話はしないが、ぽつりと話をすることがある。
お空の人は美化され『善い人』だけになってしまうことが余計悲しく感じる。
②グループ(子が他界)
時の流れについて。
年数が経つにつれて大切な記憶まで薄らいでいくという“新たな悲しみ”を感じるとき。
時の流れが恐ろしいほど早く感じるようになった。
当初の頃は他界した子の夢をたくさん見れたが、最近はあまり見なくなった寂しさ。
蘇る悲しみ。
とても日の浅い方のお話しを聞くと、当初の頃の悲しみ・喪失感が蘇ってくる。(わりと穏やかに思い出せている)
日常生活の些細なことでさえ地雷だった日々。
洗濯物の量が減った悲しみ。
作るおかずの量が減った悲しみ。
酷い悲嘆が身体に及ぼす影響。
その後、自分を救ってくれたもの、支えてくれたものについて。
植物(花や緑)の力。
動物(ペット)の力。
人薬(SNSや遺族会等コミュニティの繋がり)
一定期間のカウンセリング。
運動(ウォーキングや登山等)
他界してしまうまでの背景や状況・症状の違い、各々我が子のお話。
悲しいことがあったが故に、今感じる有難みについて。
少なくなった洗濯物を、しみじみと大切に畳んでいたり。
家族が揃っていた頃は大変だと感じていたことが、今では愛しいものだ。
*
約二時間半のわかちあい後、お時間のゆるす方々でフリートークタイムを持ちました。
長時間画面越しで大変お疲れ様でした。
ありがとうございました。
◆ ◆ ◆
次回星のしずくの集いは対面です。
2024年6月15日(土曜日)
受付13:15より
武蔵浦和コミュニティーセンター
サウスピア8階
対面の集いは予約お申込は不要です。
お気持ちが向き、タイミングが合いましたとき、参加の方お待ちしています。
♪クオーツクリスタルシンギングボウル♪
♪シンギングボウル♪
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
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