第30回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
衣替えした秋服が少し暑いと感じる陽気のさいたま市内で、11月5日(土曜日)、第30回『星のしずく』自死遺族の集いを対面で開催しました。
参加者様は、お子様、パートナー様、親御様、御兄弟姉妹様を亡くされた方々。
計28名様。
うち初参加の方は9名様でした。
受付から入室後、大きく一つ円を描くように座り、開催の挨拶、自己紹介で一巡。
この日座った並びで1~4番まで数字を数えていただき、ご自身が読み上げた番号のテーブルに移動。
この日たまたま座った位置のご縁でのシャッフル型で、4つのテーブルにわかれて、わかちあいの時を持ちました。
**わかちあいの会で印象に残ったこと**
亡くなった人を忘れずに思うこと、供養することで長く生きたいと思うようになった。
昔は自死というと、本人が弱いから…と本人の問題にされるようなところがあったが、社会にも問題があったのではと、自死に対する考え方も少しずつ変わってきている。
毎日亡き人のことが頭から離れない。どうすれば切り替えられるのか。(日が浅い人)
切り替えはできない。
気を紛らわすことはできても、いつも考えている。
年月がたち、どうして?、何故?と思っていたが、それがかの人の決断だったのかと、受け入れたわけではないが否定もしていない。(年月の経った方)
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お花を絶やさず飾っている方。
お花があると、自分の心も癒される。
大切な人のコーナーを、従来の既製品仏具にこだわることなく、自分なりのお手せいの品や、場所の工夫、レイアウトで供養している方も。
年数の経過と共に、今年はおせちを頼んでみようという心境になった。
辛いのは変わらないが、気持ちに少し変化がでてきた方。
周りが普通に子供の話をしてくるのを聞くのが辛いが、気を遣われたり話題を避けられるのも辛いという複雑な心境。
仏壇があったり、亡くなった人の部屋をそのままにしているので、家電の修理など、家に業者を呼びづらい。
家族以外に足を踏み入れてほしくない領域あること。
事後すぐは、お墓や葬儀など当事者として経験がなく、気持に余裕もないので、内訳もわからないまま払ってしまった。
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大切な人を亡くして、家族間の感情が違うように感じていたが、ふとしたきっかけで、表現の仕方が違うだけで同じ悲しみでいっぱいだと気がついた。
眠れない日が続いたり、中にはお薬の力を借りた人。
必要な時には医療の力は必要。
自死と言えない辛さ。
周りに大切な人の死をどう伝えればいいのかという思い。
結論は出ないけれど、他の方のお話を参考にしていきたい。
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なぜ?なぜ?…ばかりの気持ちを言える場所。
怒りや悲しみを分かち合えることは安らぎ。
彼方の人が何を喜んでいるか。
それを考えながら生活して、導いてくれるような出来事で好転していく。
モフモフの動物たちからの癒し。
外部から付け込まれ、搾取されないように気をつける。
注意はしていても、しきれない心の危うさを話すことで、自覚、認識して回避するようにしている。
参加者の皆様、3時間弱、お疲れさまでした。
私は先日、病気についての大まかな告知がありましたが、特別ドクターストップがかかっていませんでしたので、体調をみながら参加させていただき、とても免疫力を上げてもらえるような良い時間を持つことが出来ました。
本当にありがとうございました。
個人的にもこうした場があることで、事後、本当に支えられてなんとか日々生きてきました。
また集いで会えるように、治療の方を奮闘したいと思います。
星のしずく当事者スタッフの方々のご協力で、わかちあいの会は定期的に開催していく予定ですので、お気持ちとタイミングが合った時に、参加の方お待ちしています(^^)。
今回会場に置かせていただきました2冊、
ご子息への想いと共に綴った追悼句集『想ひ出歳時記(リニューアル版)』の著者restinpeace0302様、
御子息への追悼句集&手記アルバム『野風増』を寄贈くださった王騎様にも、こころより感謝し申し上げます。
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12月10日(第1土曜日)、12月11日(第1日曜日)、13:00~15:30です。
ZOOM入室パスコード事前配布のため予約制になります。
お気持ちが向きました時に、ご参加ください。
ご予約をお待ちしています。
photo/田中みぎわ様(Instagram)
◆自死遺族の集い
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
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