第28回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
蒸し暑さがなかなか抜けない雨上がりの曇り空の下、さいたま市内で9月3日(土曜日)、第28回『星のしずく』自死遺族の集いを対面で開催しました。
参加者は計26名様。
お子様、パートナー様、親御様、御兄弟姉妹様を亡くされた方々が集いました。
うち初参加の方は5名様です。
開会の挨拶、自己紹介のあと4つのテーブルに分かれて、わかちあいの時を持ちました。
**わかちあいで印象に残ったこと**
大切な人が旅立った季節が来ると、年数が経っても胸が締め付けられるような気持ちになる。
事後から日の浅い方のお話を聴くと、同じ時期に感じた自身の不調具合と重なることが多い。
(朝、目覚めときがきついです、きつかった、と語る方々多し)
なんでこんなことに…
なにかの間違いか…
亡くなったというより、どこかへ出かけてしまっているような感覚を持っている。
大切な人が旅立つ直前の部屋の状態を、そのままにして手をつけられない。
(ある程度片付けている方もいましたが、時間のかかり方は人それですね)
何度も何度も、最後に交わした会話やエピソードを思い出す。
自分以外の当事者のお話を聴くことにより、その違いにハッとさせられること、気づきを貰えたり、凝り固まった考え方が多少解されること。
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それぞれの供養のしかた。
大切な人のコーナーを大げさなものではなく、身近に感じられるようにしている。
共感できることの有り難さ。
立場が違っても共感できる素直な感情に、年数の経っている方にとって、心の奥底に眠っていた感情の一端に触れられる。
自責の念への対処と期間について。
自分へのゆるし。
『回復とは?』
出されたお題に、それぞれの意見交換。
自助会へ参加のタイミング。
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ある程度の時間が経つと、亡き人の生前の様子がどうだったのか聞きたい気持ちが芽生えてきたものの、関係者に連絡をしようかどうかで迷っている。
苦しい時間のやり過ごし方について。
先の事だが仕事を辞めたらどうなるのだろうという気持ち。
家族を喪ったと伝えてから、某宗教の勧誘を受けたことがある。
心が弱っていると危ない。
亡き人のことは辛いけれど忘れたくはない。
思い出すようにして忘れていないか確認するときもある。
自ら先立ってしまった人も、その人なりに精一杯やって生きたのだ。
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周りへの伝え方の難しさ。
携帯解約に伴う心の変化。
落ち込みが激しいときの自分なりの対処法。
家族と分かち合う難しさ。
薬との関わり方、カウンセリング、相性や向き不向き。
生きていく為の生活の再構築について。
いつもそばにいてくれると思い、会話も頭の中でしている。
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「いつか乗り越えられる」とか、「まだ悲しんでいるのか」とか、周囲からの言葉に傷つく。
そっといつも通りに振る舞ってくれる方がありがたい。
同じ遺族でないとわかってもらえないと感じる。
亡くなった事を周囲に知らせるタイミング。
(知らせていない方も多し)
遺品について、納骨についての話題も。
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事後も続いてゆく日常の中で、ほんのひととき、わかちあいの2時間半が、とても密な話題であっという間に過ぎてゆきます。
参加くださった皆様、当事者スタッフさんもお疲れさまでした。
こころに詰まったヘビーな想いを少しでも放せましたでしょうか。
ホッと一息、憩いの時をありがとうございました。
今回会場に置かせていただきました2冊、
御子息への想いと共に綴った追悼句集『想ひ出歳時記(リニューアル版)』の著者restinpeace0302様、
御子息への追悼句集&手記アルバム『野風増』を寄贈くださった王騎様にも、こころより感謝し申し上げます。
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次回第29回星のしずく自死遺族の集いは2日間オンライン。
10月1日(第1土曜日)、10月2日(第1日曜日)、13:00~15:30です。
ZOOM入室パスコード等事前配布のため予約制になります。
お気持ちが向きました時に、ご参加ください。
ご予約をお待ちしています。
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