空、海、大地、そして
2022年夏の故郷の海は、有ちゃんが先立ってから…6年目にして初めて、驚くほど穏やかに我々家族を迎えてくれました。
📷2022年8月 種差海岸
有ちゃんが生きていた頃のお盆帰省時の思い出は、蒸し暑い夏空の下、スカイブルーが反映された穏やかな海ばかりです。
なのに事後1年目の夏は、記録的な冷夏で滞在中ずっと小雨続き。
地元で『やませ』と言われる冷え冷えとした風にも襲われました。
2年目も、3年目も、4年目も、いまいちパッとしないお天気で、海に足を運ばない年もあったくらいです。
去年、5年目の夏は… 有ちゃんの手記にも残っている『親友より大事な奈美(さん)』が一緒でした。
やはり寒い夏で、うみねこは陸にたくさん上がり、波も高め。
奈美さんに「北斎の海みたいです!」と言わしめたほどの荒れ具合で(^_^;)。
(そういう海もカッコいいけどね)
📷2021年8月の(奈美さんと種差海岸)
今年は、もう一人の親友Aさんも、一緒に行きたいねって話していたんだよね。
二人とも二十歳になってるから、海鮮と一緒にお酒も飲めるね!って。
どのみち新コロ感染症拡大し過ぎて、不可能だったかな。
今となってはわからないけれど、奈美さんは絶対に一緒に来てくれるような、そんな子でした。
本当にありがとう。
この世では生きて叶わなくなってしまったけれど、有ちゃんも奈美さんも、どこに居ても安らかに…のんびり寛いでいるよう、日々祈り続けています。
Aさんも、相当なショックを受けていてね、今年の6月あたりからやっと大学生活を再開できたみたいだよ。
伝えておくね。
6年目にしてやっと穏やかな海を見れて、私の足取りも(こころも)少しだけ軽くなりました。
早歩きから小走り、天然芝生の上をついに走り回りました。
単純かもですが。
でも… それくらい荒れた海、曇った不安定な空模様が何年も続いていたのも確かなので、この日の空と海と大地に、とても慰められてきました。
元気に走り回る有ちゃんの姿も、妙にざわざわ怖がらずにたくさんたくさん鮮やかに思い浮かべてあげられるようになりました。
切なさはいっぱいですけどね☆
📷有ちゃん(小学5年の夏休み)
しかめっ面して走ってくるなぁ。
虫に刺されたか…?
海岸沿いにある蕪島神社前で、ババヘラアイス屋台を発見!
お天気に恵まれたので、この日は何台か出回っていました。
みんなで食べようか。
有ちゃんも大好き。
お姉ちゃんとは違い、溶けて垂らさないように上手に食べる子でした◎
思い出した、思い出したよ。
自然に。
来年は晴れるかどうかわかりません。
でも、どんなお天気でも、これからはもっとたくさん色鮮やかに思い出してあげられそうだと、今年の帰省では思えたのです。
* * *
お墓のミニ看板に気をよくした父は、ホヤをどんぶりいっぱい分、どーんと捌いて調理してくれました( ^)o(^ )
(即、食いつき過ぎて写真さえ撮り忘れた事件簿)
◆自死遺族の集い
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
0コメント