幸福な夢

今朝、今年一月はじめに他界した実母が、あちらの世に逝ってから初めて夢に出てきました。


奇しくも今日は『母の日』なんですってね(←皆様のブログ記事から気づかされたくらい、あまり意識していなかったんですよね、私)。


実母は享年八十一歳でしたが、夢の中では二十五年前の姿でした。

というのも、実父が「このときの母さんの表情が一番好きだ」といい(笑)、遺影を決める時に譲らなかったあの姿が刷り込まれたんでしょうねぇ私の中にも。


その時の姿で夢に現れました。



今住んでいる戸建の前に、同じ市内の賃貸マンションに家族四人で暮らしていた日は、かれこれ十年強前になります。

そのマンションで、うちの母が掃除してくれてるんですよ。

綺麗になった部屋で、素麺をたくさん作ってくれてね。

さあ、みんな(家族)を呼んで食べましょうか、というところで目が覚めたんです。


映像として出て来はしませんでしたが、亡き娘も、お姉ちゃんも、主人も、他にもっと誰かが居た賑やかな雰囲気でした。


とても爽やかな夢。

(お掃除も抜かりなくやってくれていて、さすが実母だな!と)


晩年は認知症がどんどん酷くなり……なので、ああしたテキパキした母らしい母を見たのは、本当に何年かぶりで、夢であれこんなに良い気持ちにさせてくれたことに、感謝せずにはいられなくなり、この気持ちの高揚感も記憶が薄まらないうちに、ブログに載せて残したいなと思いました。


ありがとう、

本当にありがとう。


📸イラスト『幸福な夢』/自作

下絵はアナログ、色付け仕上げ加工はデジタルです。

モデル: きんた君(コーギー犬♂2018年15歳11ヵ月で他界)


深い長い交流を続けている仲間のワンちゃんの、闘病中苦しい中でも家族にべったり安心しきって眠っている姿を、一年半ほど前に描かせていただきました。

(飼い主様のスリッパを枕に('ω'))



このイラストには、もう一つ込められた想いが当時あり。

我が娘が自ら他界する二カ月ほど前に、学校から帰って来て制服も脱がずに炬燵に潜り込んで、疲れきって爆睡していたのを見た私がそっと頭に手を置いて、


「そんなに疲れてるの?」


そう問いかけた事があったんですけど、そのとき手に感じた温もり………体温と小さな寝息の愛しさを思い出しながら描きました。


事後から一年以上は、絵筆を握ることができなくなりましたし、握ったところで前のように精力的に描くパワーが、本当に失われてしまっていたのを思い出します。


(もともと作品にとりかかるのに時間がかかるタイプなんですが)

それこそ血反吐を吐く思いで、生きることに藻掻きながら、真っ白い紙の上に描き出したのに、今あらためて見てみると、軽いタッチのイラストなんです。


あまりの苦しみに、心の安らぎ、平穏を求めてしまった故でしょうか。

(^_^;)わかりませんけど、こういう自分の中から生み出されたモノから気づかされたりする、当時の心理状態もありますね。


📸ミニ薔薇『幸福な夢』

本日、私が名付けました(^^)。


今朝は夢には姿を見せなかった亡き娘ですが、生前彼女がプレゼントしてくれたミニ薔薇苗(ピンク)は、この五月も我が家で元気に咲き出しています。


いつか故郷の地に帰ったら、亡き娘と実母の霊園近くにある実家に、この薔薇を持ち帰り増やして、ミニ薔薇園を作るのが、私のこの世での夢の一つです。


星のしずく*管理人



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