第53回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
2024年4月6日(土曜日)は、ZOOMを使ったオンラインの集いでした。
参加者は12名様。
うち初参加者は1名様。
(フリートークからの参加者+1名様)
子が他界された方(11)、パートナーが他界された方(1)、親が他界された方(1)が集いました。
自己紹介と近況を含め一巡後、今回星のしずくオンラインでは初めて、二つに分けたグループミーティングを行いました。
photo/野村様
①グループ(お立場別ミックス)
春の訪れに想うこと。
春の訪れは新たな始まりを告げると同時に、失われた大切な存在を思い起こさせ、入学式や卒業式といった節目の行事は、かつてはただの日常の一部でしたが、今ではその貴重な時間をもっと大切にしておけばよかったと感じています。
亡き子の同級生が仏壇に手を合わせに来ることもあります。突然の訪問に戸惑いつつも、彼らの心の動きを感じ取り、断ることができません。周りの子たちにも影響を与えていることをも感じてしまいます。
桜の季節は特に辛く、家族で撮った桜の下の写真が、予期せぬ別れを思い出させます。
写真を部屋に飾ることができる人もいれば、できない人もいます。悲しみと向き合う方法の違いについて。
初期の頃は涙を抑えることが難しく、通勤中は我慢し、家のドアを開けた途端に「ワー」と叫び、涙があふれ出ました。
自転車に乗っていて涙が止まらず、細い路地で自転車を止め泣いたこともあったり。
大切な人が好きだった善光寺を訪れることで癒しを見出し、今度は「お数珠頂戴」に参加したいと願っている方も。
(※これは特定の日付に関係なく行われる供養の儀式のようです)
感情は時に不安定で、大切な人との生々しい会話を思い出すこともあります。
危険を感じつつも止めることができなかった後悔や、何も知らないままでいた方が良かったのではないかという思いに苛まれたりもします。
数日前から大切な人の部屋に置かれていたある物が、事後にその目的を知り、もし理解していたら阻止できたかもしれないという思いに駆られます。
②グループ(子が他界)
やはり、春に想うことのお話が上がりました。
卒業シーズンに思い出されてしまう亡き子とのエピソード。そこから連想されるタラレバ、後悔についてのお話にまで及びました。
ご近所から聞こえてくる入学や進学の話題は、何年経とうとグサリグサリとこころに刺さります。
ご自身で出来る何らかのセルフケアを早期から取り込まれている方々。これほどの悲しいことが起きても自暴自棄にならずに、なんとか此の世での人生を歩まれようとしているお姿。
スピリチュアル方面の話題。
出会うミディアムさんによっては、思いもよらないことを言われるのを懸念されたり、真逆に優しいエールを送ってくださるようなこともあるようです。
そこに何を求めているのかにもより、感じ方も受け取り方も違ってくるのかもしれませんね。
(私自身はみてもらったことがないので、皆様から聞かれるお話を参考に)
あちらの世界のことは、のこされた遺族たちが「そう望むであろう姿や情景」を、思い思いの祈り方で描いていけば、それも供養の一環になるのではないのか。
偶然とは思えない「このタイミングで!?」という出来事にも会話の花が咲きました。
他界した我が子の魂を感じられるモノ、実際に五感を通して体感したことのお話に一同身を乗り出したり。
米国では学校の授業に「メンタルヘルス」を取り入れて、早くから「こころの病」「心身に現れる症状」等についてある程度の知識を得られているようで、日本の学校でも小学校あたりから導入するのも異変に気づける自死予防対策の一環になるのでは…等々、意見も。
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フリートークからは、ヘアースタイルやファッション的なこと、趣味や推し活話題でブレイクしました☕☕
参加された皆様、画面越し長時間お疲れさまでした。
貴重なお話、様々な療法だったり気になるキーワード、YouTube番組情報をありがとうございました。
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次回、星のしずく開催日について。
🌟4月13日(土曜日)対面の集い
浦和コミュニティセンター
(JR浦和駅東口徒歩1分PARCO…コムナーレ10階)
13:30~16:00(受付13:15~)
※対面の集いは、ご予約お申込は不要です
お気持ちが向きましたときに、参加の方お待ちしています。
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
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