心身の創部
左乳房全摘手術後、まる一日は当たり前に痛みが酷く、点滴で2種類の痛み止めを2回してもらいました。
が、どちらの薬も体が軽く拒否反応?
麻酔から覚めて数時間でトイレに歩かされるスパルタ☆ミッションがあり(^_^;)、電動ベッドを駆使して立ち上がったはいいや、起立性低血圧を起こしてしまい、再びベッドへ倒れ込みました。
(しかし尿意は待ったなし!)
落ち着いたところで、ゆっくりとトイレへ歩行器と看護師さんを伴い🐧ペンギン歩き。
頑張れ 頑張れ(滝汗)
と、そのとき自分に声をかけていることに気づきました。
『なぜここまでして生きていかなくてはならないの?』
5年前に左肺の全摘をしたときには、この気持ちのほうが強かった。
我が子に先立たれて四十九日しか経っておらず、悲嘆による苦痛の方が左肺全摘手術より明らかに上回っていたのだなと、今は思います。
それが、今回は違う。
頑張れ 頑張れ
痛みに耐えてトイレに(汗)行くたび何度も心の中で自身に送る声援。
あのときとは違う、病気への不安や、創部の痛みをストレートに感じ取れる精神状態とでもいうのでしょうか。
突然の死別によるショックと悲嘆で麻痺していない。
(的確な言い方が難しいのですが)
自分なりに6年かけて培ってきた『立ってしっかり歩いている自分』を確認出来たようにも思いました。
ゆえに辛いのは、この状態でもう一つ未知のものと対面しなければなりません。
乳房を片方失った己の姿です。
肺のときは、体内の見えない部分の臓器摘除。
左胸の下から脇を湾曲して背骨近くまでの大きい切り傷が入りましたが、ほとんどが背中なので故意に鏡で駆使しなければ見なくて済んでいたのに、今回は真正面から否が応でも直視です。
術後4日目でシャワー許可が出たときが一番怖ろしかったです!
身体の痛みに耐えながら、直視することによるこころの痛みのダブルパンチ!Σ(´∀`;)
ただでもこういうのは苦手なので、正直、卒倒しそうでした。
少しだけ気持ちを落ち着けてくれたのは、4日ぶりのシャワーの気持ち良さと、ド近眼ゆえにボヤケて見えたこと(←のび太か)。
『悪いモノを取り除くための切除』、闘病による負傷なのだと頭では理解し、気持ちの落とし所を見つけていたことも、ある程度の構えにはなりましたが。
こころが追いつかない。
なにか工夫が必要なのですね。
なにか……?
他の動物にはないもの、人間には果てしない想像力と、時にはユーモア心という緩和剤のようなものがあると思います。
この痛くておっかない創部をどう捉えるか…。
たまたまAmeba内で見つけた同病サバイバーの方のブログでは、『ブラックジャック』みたいだと表現されており、唸りました!
うまいっ✨👏✨
確かに… あの主人公もあの顔自体が創部。
…………
さあ、私はどんなふうに喩えよう?
ここでまた、たまたま病棟内の図書スペースに置いてあった『デイモスの花嫁』(懐かしい)というコミック全巻を暇つぶしに読み漁っていた私としては、主要登場人物の一人、片眼をえぐりとられ地獄に突き落とされた『ヴィーナス』と被りました。
ブラック🌹エロティカ
(なんのことやら)
美化し過ぎでしょうか😅
でも、そうすることは、時として悪いことだけではないのだと、やはりここでも重ねて思ったのが、『自死遺族』が残酷過ぎる悲しみと向き合うときの想いの吐き出し方(表現)でした。
普段の生活では蓋をせざるを得ないほどおそろしい悼みは、外せる場所で開放して向き合う。
ときどき外気にさらしたり、シャワーに値する何かで、こころの衛生を保つことはとても大切なのだとあらためて思ったりしました。
*
乳房切除の創部に話を戻します。
先に述べた通り、ピンチでした(^_^;)。
ふと、有ちゃんならどんなふうに表現してくれるだろうか?と。
彼女は時々ブラックユーモアなイラストで、お友達を笑わせたり、大人をドッキリさせたりしていたようなので。
🎨物憂げなミッフィー/作画: 有ちゃん
彼女と対話しながら想像力を羽ばたかせ、降りてきたイメージは、
『やったね☆ウィンク』でした。
(お目汚し失礼しました)
一戦終えたぞー(*^^)vみたいなイメージですね。
* * *
12月26日… 外来診察。傷の状態良好。抜糸は念のため先延ばし。
次回診察は1月4日。
悪性腫瘍のタイプ別詳細データが出てる頃でしょうか。まだかな。
それにより再発予防治療法もハッキリしてくると思います。
光の彼方への道の途中、癌闘病が加わりましたがマイペースで進めてまいりますので、2023年もどうぞよろしくお願い致します。
イタイ記事続きでも、読んでくださりありがとうございます。
◆自死遺族の集い
★第33回集い 2月4日(土)、5日(日)◎オンライン2日間
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
◆AmebaBlog/バトンさん
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