靄に差し込む光

どうにも上手く言い表せないけれど、もやもやと頭の片隅にいつの間にか居座っている疑問…?はてなマークの事柄に光が差し込むように、サクッと言い放ってくださった方々に最近立て続けに出会えました。


とはいえ、直接お会いしたわけではなく、自死遺族等の権利保護研究会オンラインでのみ面識のある司法書士さん。

もう一人は、私のブログを読んでくださり、『自死と向き合い、遺族とともに歩む』に掲載した有ちゃんが学校の机の上に置いて逝った『いしょ』全文にも目を通してくださった方。


どちらも自死遺族以外の方々でした。



ご遺族の方であれば既に、『あ~それはずっと思っているよ~』というような事だとも思うのですが。

その内容は、以下のとおり。




人が亡くなる様々な死因がある中で自死についてだけは特に、『本人自身に問題やメンタル面の不具合があった』『本人が自発的に起こしただけの事』という捉え方が一般的に強く、現時点での自死予防策や防止策として、『生きづらさを抱える当事者に向けた改善や治療(心療内科…精神科、カウンセリング)等』に偏っているように感じる… 当人にばかり原因を持っていく……

というお話をされたのです。



あれ?


これって、もやもや…ずっと自分も思ってきたことじゃん、と。

殊の外、言語化してブログにも上げ難かったこと(^_^;)。


靄故に、なんとなく頭の片隅に沸いてきていても、自身でも掴みづらく、軽く払って少し晴れたような気になってみたり。

(実際は全然晴れていないと思われ)


忘れているわけでは決してないのに、靄のままでした。




自死も他の死因と同じように、『これで良かったんだ』とは思い難い死です。

大変ショッキングですし、恐ろしく悲しいこと。

至ってしまった人が、法的な罪には問われないにしても、起きてはほしくないこと。



事故死のご遺族の悔しさが、事故を起こさない社会を目指すように。


病死のご遺族の悔しさが、医学の進歩を望んで止まないように。


自死の遺族も、自死は起こってほしくない悲しいことなので、自死予防策等を掲げるのは自然な流れだとは思います。


けれど今の日本国内では、自死そのものの本質に迫る研究もなかなか進んでおらず(なんというのか…痒い痛いところに手が届いていない考察は目につくのですけど←すみませんわたくしごときが汗…)。


唯一の予防策なのかな?とも考えられる古い時代から続いてきた戒め的なことや、スピ系の有名人等が発する訓えから見えてくるのは、どうも偏見を助長させてしまう内容のものが多く感じます。

(偏見の助長⇒生きづらさを抱える人、もしくは遺族が声を上げ難い⇒自死の研究の支障、自死について考察していく場面を奪う)というような悪循環にもなっているような。


 もやもや。


自死は、本人が自ら命を放棄した、本人の問題だ。

生きづらさを持っている人々をどうやって救うか? どう手を差しのべたら?と、その“当事者にだけに”改善を促そうとするのはオカシイと思うのです。

(必要な場合もあります)


人が悩み、思い詰めていくキッカケとなった出来事や過程について無視されているケースがまだまだ多いと感じます。

『いじめ』や『パワハラ』『労災』のようなわかりやすい原因が浮上してこなければ、『原因不明の自死』に分類分け?して数値化されてしまう。


けれど一人一人違った性格、育ってきた環境、人生に起こったこと、出会った人々、背景、それらから培ってきたことは違う上で、生きて居られなくなったということは、社会生活においてなんらかの影響を受けたことも必ずあるのでしょう。


他界した大切な人の内面やその人自身のことだけ、ついつい私は考えがちに流されていたように思いますが、まわりのこと“社会”についても、どちらにも偏りがないように考えていけたらとあらためて思いました。


そんなもやもや。

(でもまだ上手く言い表せていないようにも感じます…)



つまずいた人や傷ついた人に優しくあれない“社会構造”がとても悲しく悔しい


遺族以外からも、真剣に深く考えを述べてくださる方々の存在に、靄に差し込んだ希望の光を感じました。

ありがとうございました。



🎨鉛筆ラフ画



 だれにも言えなかった苦しみを知ってる?

 あの子のむなしさがどこからやってきて

 どんなふうに生きる力をうばっていったのか


 わたしはときどき

 いっしょに感じてきました。

 みんなに伝える術はないけれど。



星のしずく*管理人




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