第20回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
全国的に真冬日が続いていますが、朝からすっきりと晴れ渡り、陽射しが有り難いと感じた1月9日さいたま市内で、第20回『星のしずく』自死遺族の集いを開催しました。
参加者は計21名様。
うち初参加の方は2名様。
自己紹介後、4テーブルに分かれて、会を始めさせていただきました。
家族間、夫婦間、親族間の、思いのズレからくる気苦労話。
何かの拍子に突然あふれ出す大切な人への切なく愛しい想い。
グリーフケアの本質について、体験を元に感じた各々のお話。
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有名人の元ご夫妻が事後メディアに出たことから、『報道の在り方』『自死への偏見』等について思うこと、期待したいこと、様々な観点から皆で語り合う場面もありました。
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亡き人の魂はそばにいると思っていていいのか。
大切な人を感じられる『時』や『物』『出来事』についてのお話。
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周囲に極力知らせていない場合、逆に周知となっている場合、それぞれが抱え続ける苦悩も話題に。
亡き人のことを遠慮なく語り合える場の必要性についても聞かれました。
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亡くなった事を知る人からも来続ける「あけましておめでとう」の年賀状に対するもやもやした思い。
やはり亡くした気持ちは経験した人でないとわからないのか。
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悪いことをしているわけではないのに、人を避けてしまう。
怯えてしまう。
自死の場合、家族が追い込んだ、救えるものを見殺しにした、そんなふうに思われるのではないか。
思いがけない出来事があったとき、身の置き所に苦慮してしまうこと。
お墓選び、お寺選びについての懸念。
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ある程度時間が経つともう大丈夫と思われてしまう。
大丈夫なわけがないが、大丈夫な演技をしてしまう。
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13:30〜16:00過ぎまで、お話は尽きることなく続きました。
とても悲しい事で繋がった集い。
それでもときおり笑い声も上がることは奇跡にも思え、とても有り難く、心が解される瞬間だと感じます。
身内同士、友人だからこそ話せないことを、思いや考え方の違いはあれど、親身になって聞き合う濃厚な時間にもなるので、その後の脱力感も必然的にあるとは思いますが、今日という日に目の前で出会え、ほんの一瞬であれ通じ合えたことに感謝したいと思いました。
参加された皆様、長時間お疲れさまでした。
ありがとうございました。
ご自身の息子様への想いと共に綴った追悼句集『想ひ出歳時記(リニューアル版)』を寄贈くださったrestinpeace0302さんにも感謝し申し上げます。
会場入りした皆様の数より多く、同伴されていたと感じる『大切な人』を交えたコミュニティー、今年も毎月一回の集いを継続していきたいと思っています。
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次回第21回星のしずく自死遺族の集いはオンラインで、2月5日(土曜日)、2月6日(日曜日)の二日間、13:00〜15:30です。
(ZOOM入室パスコード配布のため要予約になります)。
お日にちが合うようであれば、そしてお気持ちが向きましたら、参加ご予約をお待ちしています。
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