第18回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
清々しい青天に恵まれた11月6日(土曜日)、久々に施設会場で対面の集いを開催しました。
参加者は20名様。
うち初参加の方は2名様。
どなたをいつ頃亡くしたのか、簡単な自己紹介のあと、4グループに分かれて会を進めさせていただきました。
①グループ
事が起きてから、希死念慮等苦しい思いで過ごしているご遺族に出会っても、自身も同じ自死遺族なのにかける言葉が見つからない、ありきたりな言葉しかかけられない。
寄り添うだけでも、隣に居てあげるだけでも、かなり違うのじゃないかというようなお話が聞かれました。
一人っ子を亡くした親の思い、遺されたご兄弟姉妹のいる親の思い、どちらにもそれゆえの苦しさがある。
両者特有の悲しみや苦しみ、それとは相反する部分についての話題に、気づかされること。
底の見えない悲嘆に襲われるときに、凌ぐ方法は?
様々な「薬」についてのお話(人薬、時薬、他…)、副作用のある薬(副作用のダメージ)、無い薬(薬にもなり得そうな凌ぎ方)について。
故意に言われてグサリと刺さる言葉より、何気なく当たり前のように放たれた言葉のグサリの方が手強かった体験、それには反論や抗議の余地が無い等。
②グループ
夢に出てきた大切な人は、問いかけても答えてはくれないけれど、せめて穏やかにいて欲しい、何度でも夢で会いたいという切ない願い。
まさか自死するなんて、厳しくし過ぎてしまったのか、褒め過ぎてしまったのか、何も言わなかったから悪ったのか、それぞれがそのときは良かれと思ってした対応が、遺族にとっては全て後悔になる。
親戚や友達、会社などへの「事」の伝え方についての悩みも話題に上りました。
③+④グループ
遺品整理について。
思い出の物を一つ一つ丁寧に整理しているという、悲しくもあたたかいお話が出ました。
人間関係について。
これまで通り友人として会えなくなったりして、関係を続けるのが難しくなった等。
これから先のことについて。
亡き人がやろうとしていたことを知り、そのことを心に留めて自分が実現させていこうという思い。
その他、夢・メッセージ・仕事や家事・後悔・怒り・自死だと公言できないことについて。
自死遺族間、集いの場、人薬の効力や有り難さ。
コロナ禍でも なんとか受け入れてもらえる場や今後の道筋を掲示してもらえる、その先に必ず開催することを掲示し続けていることに助けられること等のこと。
⑤グループ
悲しいことが起きて、好奇の目で話を聞き出そうとする他者がいること、他人の不幸を傾聴することに満面の笑みで喜ぶ方について。
※メサイヤコンプレックスの人
⇒メサイヤコンプレックスを持っている人は、他者を助けることに生きがいを感じているため、常に周りに困っている人はいないか自分が力になれることはないのか「探し回る」そうです。
★⇒自己肯定感の低さから生まれるやさしさ。「メサイアコンプレックス」を知っていますか?|小島 雄一郎|note(ノート)
「他人の不幸は蜜の味」、それを実感。
だからこそ、安心してお話しできる場所は必要と。
以前はなかった言葉HSP(人一倍繊細な気質をもって生まれた人という意味)の話題。
※こうした気質を持つ人は職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じているタイプの方が多い様です。
★⇒身近な人がHSPの場合の適切な対策・対処方法とは-『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』イルセ・サン
大切な人は、もしかしたらこういった気質を持っていたかもしれない。
大切な人は繊細な心で苦しんでいたのかもしれない。
様々な話題が上がる中、立場は違っても遺族として一体感を感じられるようでした。
閉会後、今回は実に2年弱ぶりに参加者皆様へ希望を募り、飲食店に移動してクールダウンの時間を持ちました。
わかちあいに参加された皆様、クールダウンまでお付き合いくださった皆様、お疲れさまでした、ありがとうございました。
星のしずくに書籍版(一人息子様への想いを綴るエッセイ&追悼俳句集)『想ひ出歳時記』を寄贈してくださったAmebaブロ仲間のrestinpeace0302さん、ありがとうございました。
(増版希望!?汗)
先日の手術成功を心よりお祝い申し上げます、restinpeace0302さんのリハビリ応援動画をブロ仲間の王騎さんからお預かりしましたので送信させていただきます。
↓ ※この日のクールダウン参加者皆様の同意のもと撮影。
📹『れすとさん、がんばれ~~(リハビリ~)』
(送信できました☆ありがとうございました)
次回【第19回】集いは12月4日(第1土曜日)、12月5日(第1日曜日)、二日間オンライン開催です。
お気持ちが向きましたら、参加のご予約をお待ちしています。
(パスコード等を送信させていただきます)
◆自死遺族の集い
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