4/18手のり地蔵アートワーク*開催報告

自死遺族の集い『星のしずく』主催で、アートワーク『手のり地蔵』を4月18日に開催しました。



二度目の緊急事態宣言解除も束の間、蔓延防止等重点措置法が適用された都府県もあったことで、『コロナ禍における不要不急の外出』について思うところもありました。

(ある日突然大切な人を喪うこと、その衝撃の大きさ、後に遺族の心身に起こる異変、長期にわたる苦悩。グリーフワークに関わることは……しかし…悶々…)


様々な思いも胸に感染防止対策に留意しながら、参加者様7名+講師&遺族スタッフ)計11名の会場入りで、アートワークがスタートしました。


📷Kuro様の手のり地蔵


講師(保坂三智子さん/任意団体ORIZURU)のご紹介後、イントロダクション。

気を整える軽いストレッチ、そして呼吸法により、心を少しずつ落ち着けていきます。



📷Kumi様の手のり地蔵

今回、別バージョンお地蔵様にチャレンジの方々も。

(3〜4頭身くらいの、首が細いタイプです)



📷H様の手のり地蔵


保坂講師さんのやわらかな声で詩の朗読があり、参加者皆様それぞれが、心の中に思いを巡らせます。


*この日の詩*

若松英輔著/詩集からの抜粋がいくつかありました。



📷K様の手のり地蔵


人が語ろうとするのは、伝えたい何かがあるからであるよりも、言葉では伝えきれないことが、胸にあるのを感じているからだろう。言葉にならないことで全身が満たされたとき人は、言葉との関係をもっとも深めるのではないだろうか

 ――悲しみの秘義――より引用


 * * *

心に浮かんだ一文字をメモしておき、お地蔵様作りにとりかかります。



📷S様の手のり地蔵

少し残った粘土でもう一体作ってみたという参加者様、親子のようにニッコリならんで。



📷O様の手のり地蔵


同じ空間で、同じ手順に従い作っていても、形になってゆくお地蔵様のお顔の表情は、本当に違うものですね。


メモしておいた、心に浮かぶ一文字をお地蔵様の背中に刻み込んで、出来上がりです。



📷N様の手のり地蔵


紙製コースターに乗せておくと、水分を吸ってくれます。

(粘土が完全に乾くまで一週間ほど。かちんこちんになります)


お花で飾り付けするとまた雰囲気が変わりますね。



📷H様の手のり地蔵


形になったお地蔵様を目の前に置き、ワーク終了前に再度呼吸法で、聴覚、視覚を研ぎ澄ませるようにして、気持を整えます。


自身の心の声に耳をすましてみるように。



📷K.S.様の手のり地蔵

残った粘土で剣山を作り、そこにデコレーション花をさして飾ってみたという参加者様も。


捏ねているうちに、お地蔵様の面持ちが亡き大切な人に似てきた… ということもあるようですね。


シェアタイムでは、参加者様お一人お一人に感想や想いを述べていただき、その後、その場でできる簡単ストレッチで体をほぐして閉会となりました。



ご自身のお地蔵様画像の掲載を承諾してくださった参加者様、ありがとうございました。

講師さんをはじめ参加くださった皆様のご協力のもと、有り難くアートワーク開催の運びとなり、無事に終了しましたことを心から感謝し申し上げます。


『星のしずく』では、今後もアートワーク企画を予定していますので、お気持ちが向いたときに参加いただければと思います(^-^)。

星のしずく*管理人




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