KIMONO熱再燃
『せかほし』(世界はほしいモノにあふれてる)NHK10/22(木)22:30~で、着物(KIMONO)を特集していました。
旅人はイギリス出身の着物研究家シーラ・クリフさん。
観ていた方も多いでしょうか。
今年一月に重度の認知症から老衰で他界した私の実母も着物が大好きで、凝った燻し桐箪笥まで揃え、そこに収まりきれないほどの着物を集めていました。
看護師をしていた実母は、忙しい仕事の合間に着物着付け教室に通い、お気に入りの着物を自分で装い、お茶やお花教室にも通って楽しんでいました。
ハマり過ぎて、着物作家の展示会にもよく私を一緒に連れていってくれ、作家モノのサイン入り?収納ケース付きの着物をトータルコーディネートでバッグ、草履を合わせて買ってくれたりもしました。
その影響もあってか、私も着物好きであり(とはいえ自分で何着も買い込むほどの稼ぎは無かったので 笑)、大好きな絵画やイラストで、和装の人物画を描いては、和柄への愛着、KIMONO熱を表現するようになっていました。
(作画/ポピー)
趣味の小説、ネット配信用の表紙画でも、着物を着た女性をイメキャラにしたり。
作画するにあたって、絵を描くのが大好きだった亡き娘が協力してくれたのは毎回のこと。
特に色彩感覚がとても優れていたように思う亡き娘でしたので、イラストの仕上げ作業で色の配色監修をしてもらい、ダメ出しの指摘から色付け修正、チェックもお願いしていました。
時には下絵からダメ出しされることもありました(←編集人よりキビシイ?)(^_^;)。
親子で大好きな絵を一緒に仕上げる……、今思えば、そう、至福の時間。
他にも楽しい思い出はたくさんあれど、実母から受け継がれたKIMONO熱が、少し形を変えて、私と亡き娘だけの間に功を成したともいえる、良き思い出、大切な宝物です。
しかし、そうした熱も、娘の自死以降は薄れていったんですね。
事後に描いた和柄イラストは以下数枚だけ。
亡き娘がこの世には居ない現実を突きつけられる時間となるので、心の疼痛をさすりながら描くことになり、そのしんどい状態を自然と避けるようになったのだと……。
📷1年前に(自死遺族散策班)チームKで観に行った北鎌倉古民家ミュージアム『現代に甦る昔の着物~林アメリー作品展』
この時は(亡き娘に対して)申し訳ないような気持ちを持ちながら、少しずつ着物柄へのトキメキも復活しつつの鑑賞になりました。
が!
せかほしの10/22KIMONOスペシャルを見て、久々に消えかかっていたKIMONO熱が一気に再燃してきたようです。
かつてのМC三浦春馬さんの突然の訃報があったものの、あらたに鈴木亮平さんを番組に迎え、有り得ないくらい普通に春馬さんの思い出話を交えて語る進行役のJUJUさんによって続けられている番組に、自死遺族あるあるの後ろめたさのような気持ちには全くならず、むしろあたたかい気持ちにさせてもらえているとは。
――こんなふうに自死への偏見も無くなっていくと良いな。
――自分の内外どちらからも。
こうして私のKIMONO熱も再燃。
この番組を通して少し先を照らす灯を手にすることができました。
14歳で自死した娘が、20歳(ハタチ)になる年までに、成人式で着せたかった振り袖姿を描こうかなと、また一つささやかな目標が増えたのです。
心の活性剤になる『せかほし』へ、世界の隅っこから2度目の『ありがとう!』を叫ばせてくださいね。
こちら⇒1回目のありがとう☆
彼方の娘は、「え~~やめてよ~~はずかしい~~」なんてぶつぶつ(仏々)伝えに寄ってくるかもしれませんが、描くぞ( ^∀^)母は。
◆自死遺族の集い
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